伊豆・駿河湾のシラスは春・秋の二段旬|釜揚げ・生シラス・干しの違い【2026年版】

駿河湾のシラス漁は3月21日に解禁、翌年1月14日までの長期漁期を持ち、春(3〜5月)のマイワシ稚魚中心の春漁と、秋(9〜11月)のカタクチイワシ稚魚中心の秋漁という二段の旬で楽しまれます(出典:静岡県公式 しらす)。本記事では、生シラス・釜揚げ・しらす干し・ちりめんの違い、伊豆エリアの主要漁港、食べ方の使い分けまでを一次情報ベースで整理します。

シラスとは(概要・生態)

シラス(白子)は、カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシなどイワシ類の稚魚の総称で、特定の魚種を指す名前ではありません。体長3〜4cm程度、透明な体色が特徴で、生まれたばかりの稚魚を漁獲します。駿河湾では3月21日の漁解禁から翌1月14日の禁漁開始まで漁期が続き、1月15日〜3月20日は産卵・稚魚保護のための禁漁期間となります(出典:静岡県公式 しらす)。

伊豆・駿河湾でのシラスの特徴

駿河湾はプランクトンが豊富な海域で、栄養価の高いシラスが育つ漁場として全国的に知られます(出典:プライドフィッシュ 静岡のしらす)。主な漁港は次の通りです。

  • 沼津・内浦・戸田:駿河湾東岸の主要拠点、伊豆寄り
  • 由比漁港(静岡市):駿河湾北岸、しらす・桜えびの双璧
  • 用宗漁港(静岡市):朝獲り生シラス丼の聖地
  • 福田漁港(袋井市):漁獲魚のほとんどがシラスというシラス特化漁港

漁法は2艘の船で曳く船曳網漁が中心で、夜明け前に出港、午前中に港へ戻る日帰り操業。朝獲り生シラスは出漁日のみ流通する希少な食材です(出典:静岡市公式 しらすと桜えび)。

なお、近年は黒潮大蛇行の影響でシラスの不漁が続く年もあり、漁獲量は年によって大きく変動する点に注意が必要です(出典:TSURI NEWS 駿河湾シラス不漁)。

旬と選び方

駿河湾のシラスは春と秋の二段の旬を持ちます。

  • 春漁(3〜5月):マイワシ稚魚中心、身が柔らかく繊細な味
  • 秋漁(9〜11月):カタクチイワシ稚魚中心、しっかりとした旨味

シラス製品は加工度で分類できます。

  1. 生シラス:水揚げ当日のみ流通、透明感ある身が刺身感覚で楽しめる
  2. 釜揚げシラス:塩茹で直後の状態、ふわふわで水分多め
  3. しらす干し:釜揚げを軽く干したもの(水分50%前後)、家庭で扱いやすい
  4. ちりめん(じゃこ):しっかり干したもの(水分30%以下)、長期保存可能

選び方のポイント:

  1. 生シラス漁港直売所か漁港近辺の朝食堂限定で、当日売り切り
  2. 釜揚げは色が白く粒立ちがあるものを
  3. しらす干し・ちりめんは粒が揃い、塩分控えめ・無着色のものが上質

おすすめの食べ方3選

1. 生シラス丼

漁解禁直後の春や、秋の好漁期に用宗・由比・沼津などの漁港食堂で食べる生シラス丼は、伊豆・駿河湾エリアでしか味わえないご当地グルメです(出典:エキサイト用宗)。ご飯に生シラスをたっぷりのせ、ネギ・生姜・醤油でいただきます。透明な身が口の中で溶け、ほのかな苦みと甘みが広がります。

2. 釜揚げシラス(ご飯・冷奴・パスタに)

釜揚げシラスはそのまま炊き立てご飯にのせるのが王道。家庭では冷奴に乗せる、サラダにかける、ペペロンチーノ風パスタに加えるなどアレンジ自在。塩分は控えめなので、醤油や柚子胡椒で味を整えます。

3. しらすかき揚げ・ちりめん和え物

しらす干しはかき揚げにすると香ばしく仕上がります。玉ねぎ・三つ葉と合わせて衣を絡めて揚げ、塩または天つゆで。ちりめんはほうれん草の和え物大根おろし和えで、カルシウム豊富な常備菜として活用できます。

伊豆でシラスを食べられる宿・店

伊豆・駿河湾エリアではシラスを楽しめる店が豊富にあります。

  • 用宗漁港周辺:「用宗みなと茶屋」など朝獲り生シラス丼の食堂(出典:エキサイト用宗
  • 沼津港食堂街:生シラス丼・釜揚げシラス丼を出す店が複数
  • 由比駅周辺:「ゆい桜えび館」「漁協直営食堂」でシラス・桜えびの両方を楽しめる
  • 戸田漁港 へだのすけ市場:駿河湾の旬の魚と並んで釜揚げシラスが入手可能(公式
  • 伊東・下田エリアの定食屋:釜揚げシラス丼や和食御膳の小鉢で提供

各店の営業状況は公式サイトでの最新確認を推奨します。

伊豆スーパーでのシラスの入手難度

伊豆エリアのスーパー鮮魚売場では、釜揚げシラスとしらす干しは年間を通じて入手しやすい食材です。フードストアあおき 伊東店フードストアあおき 南熱海店スーパーサンフレッシュ松崎店などでは、駿河湾産釜揚げシラスが100gあたり300〜500円前後、しらす干し100gあたり400〜700円前後で並ぶことが多くあります(取材で確認できた範囲・価格は季節と相場で変動)。生シラスは流通日数が短いため、入荷日限定で並ぶことがあります。詳しくは伊豆スーパー鮮魚売場ガイドもご参照ください。

通販・お取り寄せ事情

シラスの通販は釜揚げ・しらす干し・ちりめんの組合せセットが中心で、価格帯は3〜5パックセットで2,500〜5,000円前後(送料別)が目安です。沼津・由比・用宗の水産業者がオンラインショップを展開しています。生シラスは流通日数の制約で通販には向きません。伊豆の旬の魚介・干物を月次で楽しみたい方は伊豆ひもの定期便もご検討ください。

まとめ

  • 漁期は3月21日〜翌1月14日、禁漁期は1月15日〜3月20日
  • 旬は春(3〜5月)と秋(9〜11月)の二段、ピークは春4〜5月・秋10〜11月
  • おすすめの食べ方は生シラス丼(漁港限定)・釜揚げ(万能)・かき揚げ/和え物(保存食)
  • 沼津・由比・用宗が主要拠点、伊豆エリアのスーパーでも年中入手可能

伊豆の旬カレンダーで他の駿河湾の幸もチェックしてみてください。


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